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【書評 28冊目】わかりあえないことから 平田 オリザ

投稿日:2020年8月31日 更新日:

ありがとうございます。
Mr.さかんです。

今日の1冊

『タイトル』 作者 平田 オリザ 著

<最初の一文>
世の中では、「コミュニケーション能力」あるいは「コミュニケーション教育」という言葉が、いささかヒステリックなほどに使われ続けている。

【もくじ】
✔︎本の紹介
✔︎ビジネスで使える7つの言葉
✔︎ビジネスで使う

 

✔︎本の紹介

コミュニケーション能力が大切だ!という人や、企業は多いが、その「コミュニケーション能力」とは一体何を指すのか?

満足に答えられる人はきわめて稀であるというのが、実態ではないか。

わかりあう、察しあう社会が中途半端に崩れていきつつある今、
「コミュニケーション能力」とは何なのか、その答えを探し求めた一冊です。

 

✔︎ビジネスで使える7つの言葉

■「伝える技術」をどれだけ教え込もうとしたところで、「伝えたい」という気持ちが子どもの側にないのなら、その技術は定着していかない。
それは、「伝わらない」という経験からしか来ないのではないかと思う。

 

■教師が教えすぎるのだ。もうすぐ子どもたちが、すばらしいアイデアにたどり着こうとする、その直前で、教師が結論を出してしまう。
おそらくその方が、教師としては教えた気になれるし、体面も保てるからだろう。

 

■話し合ってもムダなときは、ジャンケンで決めていいと言うと、子どもたちは驚いた顔をする。
日頃先生からは、「きちんと話し合って決めなさい」と言われているのだろう。だが、人生には、半紙あっても結論の出ないことがたくあさんある。
話し合う必要のないこともたくさんある。何を話し合い、何をジャンケンで決めていいのかを決定できる能力を身につけることが「大人になる」ということだと私は考えている。

 

■「メチャクチャに、子どもの興味の赴くままに、いろいろと教えた方がいい」(中略)
「教室で習う花の名前よりも、散歩の帰り道にお母さんから習った花の名前を、よどもはよく覚えているでしょう」
いま大事なことは、この「よく覚える」と言う点だ。「たくさん覚える」「早く覚える」という教育から、「よく覚える」と言う教育へ、教育の質を転換していかなければならない。

 

■患者さん受けのいい、コミュニケーション能力の高いとされる看護師さんは、そうは答えないそうだ。
患者さんから「胸が痛いんです」と言われると、そのまま「あぁ、胸が痛いんですね」と、まずオウム返しに答える。
ただの繰り返しに過ぎないのだが、これが一番患者さんを安心させるらしい。

 

■これからの時代に必要なもう一つのリーダーシップは、こういった弱者のコンテクストを理解する能力だろうと考えている。
社会的弱者は、何らかの理由で、理路整然と伝えることができないケースが多い。
いや、理路整然と伝えられる立場にあるなら、その人は、たいていの場合、もはや社会的弱者ではない。
社会的弱者と言語的弱者は、ほぼ等しい。私は、自分が担当する学生たちには、論理的に喋る能力を身につけるよりも、論理的に喋れない立場の人びとの気持ちをくみ取れる人間になってもらいたいと願っている。

 

■この新しい時代には、「バラバラな人間が価値観はバラバラなままで、どうにかしてうまくやっていく能力」が求められている。
私はこれを、「協調性から社交性へ」と呼んできた。

 

✔︎ビジネスで実践

✔︎ビジネスで実践
・教え過ぎない
・気持ちを汲み取る

 

✔︎まとめ

本著を通じて気づいたことは、
”わかりあえない”中で、少しでも共有できる部分をみつけていくことが、喜びにつながるというころ。

「わかりあえている」と思っていると、裏切られた時に傷つく。
「わかりあえていない」と思っていれば、分かり合えた時の喜びは倍増する。

多様な社会を生き抜くヒントが詰まった一冊です。

ぜひ読んでみてください。

<最後の一文>
いざ行かむ 行きてまだ見ぬ 山を見む このさびしさに 期には耐ふるや(若山牧水)

【著書情報】
書籍名:わかりあえないことから
著者:平田 オリザ
出版社:講談社
発行日:2012年10月20日

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わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書) [ 平田 オリザ ]
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